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2014年9月23日 4:27 PM

なつかしの週刊誌時代

先週の木曜日、若い友人と約束があって梅田へ出ました。待ち合わせの場所は
新阪急ホテル。木曜日は週刊文春、週刊新潮の発売日なので、ホテル近辺で
売店をさがしました。ところが見つかりません。昔は売店がほうぼうにあったのに
、阪急梅田界隈は立派な店舗ばかりで、新聞雑誌やささやかな小間物や飲食
物をおいている店がないのです。
仕方なく紀伊国屋へ入ったけど、週刊誌のコーナーはなし。わたしが見逃したの
かもしれないけど、書店でも週刊誌は売っていないのです。
待ち合わせまで時間があったのでJR大阪駅へ足をのばしました。ところが以前
売店のあった場所は洒落た専門店ばかりで、駅の東半分に売店はありません。や
っと中央口にキオスクを見つけて、文春、新潮を買いました。キオスクでも週刊
誌の売り場は隅の方で、週刊誌時代の終わりが近いことを実感しました。
わたしは週刊誌の愛読者です。数年前から週刊文春,新潮、現代、ポストの4誌を
近所のコンビニやJR駅の売店、書店などで買っています。梅田界隈で週刊誌は
買いにくいけど、近郊都市ではまだ昔と大差ありません。サラリーマン諸氏がス
マホに走り、近郊都市には週刊誌を読む定年退職者が多いということですかね。
わたしが新入社員だったころ、それまでの新聞社系の週刊誌に混じって週刊文春、
週刊新潮など出版社系の週刊誌が発刊されました。新聞社系よりも面白かったの
でたちまち出版社系が圧倒し、わたしは通勤電車のなかでスポーツ紙とともに愛
読したものです。
週刊新潮は柴田錬三郎の「眠狂四郎」が売り物だったし、週刊文春は発刊の当時
表紙の隅が宝くじになっていたものです。一冊買うと宝くじに当たる可能性があ
る。楽しみにして新聞社系から買い換えたものです。
テレビ時代になっても週刊誌の人気は変りませんでした。通勤電車の中でサラリ
-マンが読むのはスポーツ紙が週刊誌にきまっていたものです。大新聞には書け
ないニュースの裏話や予測記事などがあって一般人には大切な情報源でした。
わたしも物書きになってから週刊誌の連載でだいぶ儲けさせてもらいました。週
刊文春には野球小説を、週刊サンケイには野球エッセイを書き、あとは総じてH
系でした。梶山季之さんや川上宗勲さんら先達にあやかって書いたものです。
しかし私ら活字世代が定年になり、パソコンや携帯が普及するにつれて週刊誌も
退潮気味になったのです。スマホの登場により週刊誌は先行きが見えてきました。
週刊誌側も必死の努力をしています。近所のコンビニで昨日週刊現代、週刊ポス
トを買ったのですが、この2誌がエロ雑誌のコーナーにおいてあったのには魂消
ました。2誌ともに最近そちらへの傾斜が著しい。高齢者向きのアダルト動画案
内など多分好評だったのでしょう。
このままアダルト化がすすめば、最後はどこに行き着くのでしょう。昔、野坂昭如
さんが主催雑誌に荷風の「四畳半襖の下張り」なる戯文を載せて裁判沙汰にな
ったことがありました。今思うと夢のような話。
週刊現代、週刊ポストが行き着く先はどうなるのですかね。アダルトビデオを上
回る仰天の写真が出るのかもしれません。危ぶむよりもやっぱり期待のほうが大
きいです。トコトンいってもらいたい。気取っていても失態つづきで信用をなく
した朝日新聞の例があります。
販売競争の行き着く先はおまけ合戦。週刊誌お買い上げのかたに洩れなくピンク
ローターをプレゼント。なんてことにならないかな。