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2012年9月25日 6:02 AM

イケメン時代。しかし男は顔じゃねえぞ

民主党の総裁選挙に一時イケメンの細野豪志原発担当相が出馬するとの噂が流れ、野田首相周辺は青くなったということです。
細野氏はまだたしか42歳。長身でルックスは抜群だけど、政治的手腕は未知数で、なんとかモナというタレントとの路上キス写真で名を上げた人物としかわたしは知りません。
細野氏を担いだ議員たちは、彼が選挙の顔になれば民主党は選挙での大敗を免れるだろうとの魂胆だったようです。ずいぶんと国民をバカにした話です。比例代表制で滑り込んだ連中がこんなことを考えだすのでしょう。
立候補を辞めたのにはどんないきさつがあったか知らないけど、本人のためには良かったと思います。誰が見ても細野氏はこれからの政治家ですからね。ルックスに似合う実績をひっさげて再登場してもらいたいものです。
しかし現代は映像の時代。ルックスの良し悪しが、人物評価を大いに左右するのも事実です。早い話、自分では分別があるつもりでも、わたしは知らず知らずテレビや写真の人物の「見栄え」に影響されることがあります。
たとえばNHKの大河ドラマ。「坂本龍馬」や「篤姫」は面白がって見ていたのに、今年の「清盛」は全然見る気がしません。ドラマとしても面白くないが、主演の俳優が福山雅治ほど男前でなく、好意を感じないせいもあります。「篤姫」の准主演の男優も「清盛」よりはずっとマシでした。というよりドラマの質がわるいと、主演男優のルックスも実際より悪く見えてしまうようです。男が魅力的に見えるか否かは顔の造作の良し悪しよりもその内面とか実績にかかわるようです。
むかしテレビでタモリが絶叫していました。
「男は顔じゃない。松本清張を見ろ。あのタラコくちびる」
わたしは大笑いしました。
以前一度だけ銀座のクラブで松本清張氏に会ったことがあります。店の奥にデーンとすわって、わたしのような駆け出しが入ってくると
「あれはだれ?」
と同席の編集者に一々訊いているようでした。
挨拶もしなかったけど、いわれてみると清張さんはたしかに分厚い唇をしていました。貫禄の塊に見えました。タモリだって清張さんの実績は充分知っていたから、あんなギャクが出たのでしょう。
タモリのいうとおり、男は顔じゃないのです。
でも重々承知していながら、わたしたちはつい見た目の良し悪しにに影響されます。そして、案外これが当たります。わたしたちはそれぞれ多少の人相見の素養があるのです。 ある顔から悪い感じをうける場合は、それなりの根拠があります。とくに権力をもった人間で、悪行や欺瞞を重ねながら恥じない人間にはうんざりします。こんなヤツの顔をもう見たくないのに、なんでテレビに登場するのか。そう思わせる人間は多いのには呆れたものです。
筆頭は鳩山由紀夫元首相。最近選挙区で盆踊りに加わっているのを週刊誌のグラビアで見ました。どう見ても間抜けな顔でした。こんな人間が選挙でえらばれたわが国の首相だったのかと思うと情けなくなります。民主主義という制度が疑わしくなってきます。
それから経団連会長のメタボ爺さん。目先の利益最優先で政府に圧力をかけ大飯原発を再稼働させてました。本人は罪業を自覚していません。
それから前宮崎県知事のあの男。日本のリーダーとなるにしてはあまりに品がないと思うのですが、知事選に勝ったので勘違いしてしまったようです。選ぶ側も政治家と芸人を区別する必要があります。日本維新の会はあんなのと組むつもりなのかね。
人気取りのため脱原発、尖閣諸島国有化を打ち出して裏目に出た野田首相の顔にもそろそろ鼻についてきました。近いうち解散だなどといいながら、任期一杯まで引っ張ろうという魂胆が丸見えです。なのに恥じ入る様子もなし。あの顔がテレビに出ると、こっちは顔をそむけたくなります。
「男は顔じゃない。松本清張を見よ」
は真実です。
でも、顔を見ただけで憂鬱にさせられる輩が多いのも事実です。わたしたちがもっている生まれつき人相見の才をメディアはもっていないのでしょうか。