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2017年1月4日 2:38 AM

プーチンの文楽

 正月だから2017年の世界情勢はどうなるか、各方面で論議が交わされて
 います。昨年末、日ロ首脳会談でプーチン大統領は日本側の案としてシベリア
 での共同経済協力、引き換えに北方4島の返還という申し出を無視、経済協力
 のみ食い逃げするという厚顔ぶりを演じました。

 日本の提案した共同経済協力の中身はというと、カジノだったということです。
 道理で国会審議がいま思えば簡略だったとわれわれは納得させられたのですが
 アメリカの大統領選挙で親ロ派のトランプ氏が当選したのが、安倍総理には不
 運だったという見方もあります。
 そもそも北方領土は太平洋戦争の末期、当時のソ連が火事場ドロとしか表現でき
 ない手口で日本から巻き上げた領土です。スターリンがアメリカのルーズベルト
 大統領の体調不良に付け込んでわがものにした記録が残っています。返してくれ
 てもいいじゃないかと日本人は思うのですが、相手は大国。軍事的事情もあって
 簡単にはゆきません。
 トランプ大統領の当選には、ロシアのサイバー攻撃が、大きく貢献したそうです。
 正式発表されてない事件のようですが。いや、違いました。サイバー攻撃について
 禁止の法律がアメリカでもまだできていないので、アメリカの当局も関係者をまとめて
 送り返すより仕方なかったようです。
 さてここでプーチン大統領が支持率80%を超える人気である理由を考えてみます。
 プーチンはやたらと吠えます。「ロシアをかつてのような超大国にする」二言目に
 は彼は云います。そして上半身裸で馬に乗ったり、寒中水泳をしたり、柔道の投げ
 技を披露したりします。KGB出身という経歴に加えて戦争や暗殺を恐れない態度が
 ロシア国民に大人気なのです。国民の待望する大国ロシア。そのリーダーに相応しい
 と国民が納得するイメージを彼は演じているわけなのです。 
 ところが現実のロシアはいま、原油の値下がり、ルーブル下落、クリミア半島をめぐる
 欧米諸国の経済制裁の3条件で決して大国ではないのです。いまにもガタガタと音を立てて
崩れそうな危うい状態だということです。その現実の前で強がって見せるプーチンはなかなかの
名優だと云えるでしょう。
そう云われてみると、大国のリーダー気取りの彼がどんなハッタリ外交をかましているか、大変な努力があの演技の裏にあるとでもいいますか。彼は一種の文楽人形なのです。
 いやあ、大物と云っても所詮は人間。彼が日本人だったら、週刊誌の良いネタになったでしょうな。なあセンテンススプリングさんよ。