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2012年3月16日 3:05 PM

今年もダメだろう巨人軍

ジャイアンツが大型補強に成功し、優勝は堅いといわれているけど、わたしはそうは思いません。というより優勝してもらいたくない。
この世は金のある奴が勝ち、という低俗な真理を恥ずかしげもなく振り回す球団だからです。
多くの関西人に申し訳ないけど、わたしは巨人ファンです。野球を覚えたのが中学時代。秋田県の大館に住んでいました。当時、(いまもそうだけど)地元に本 拠地をおく球団のない地方はすべて巨人軍の支配圏でした。プロ野球といえばジャイアンツ。NHKラジオや「ホームラン」「野球界」などの野球雑誌の記事も は80%が巨人関連でした。
周囲はすべて巨人ファン。藤本英雄の完全試合や川上哲治の1イニング2ホーマーなどに熱狂するうちわたしも巨人党になりました。
成人して大阪住まいとなり、一時江夏豊や田渕幸一のタイガース贔屓に意識改革を試みたのですが、どうしてもダメ。少年期に染み付いた好き嫌いの念は改まるものではありません。以後は公然と巨人軍を応援しています。
しかしながら、今シーズンの補強はえげつなかった。昨年の覇者ソフトバンクは和田毅が大リーグ入り。それでなくとも弱体化した投手陣から巨人は残りの2本柱杉内俊哉、ホールトンを引き抜いてガタガタにしてしまいました。
おまけに野手は横浜の村田修一を引き抜いて、ベイスターズの最下位をはやばやと決定付ける始末。もっとも村田は弱体チームにいたからこそそこそこの成績を残した選手で、さほど戦力になるとも思えません。そのことは北京オリンピックで証明済みです。
わたしはもとから村田に感心しなかった。。モヒカン刈りだかなんだか、異様な頭をしていたのにいつも辟易していまいた。何の職業でも本業以外で目立ちたが るやつにロクな男はいないのです。ナベツネ氏がかつて村田引き抜きに不同意だったという話をきいて、珍らしく同氏に拍手を送ったものです。
ところがナベツネ氏も今回は村田引き抜きに同意しました。原辰徳監督が絶対権力者であるナベツネ氏に杉内、村田の獲得を直訴したからだそうです。昨年の清武騒動で明るみに出ました。
原もイヤな男になったものです。今年優勝を逸したらクビだろうから必死になるのは無理ないけど、方向が間違っている。なんで現有戦力を鍛えて強化しようと思わないのか。落合前中日監督のように強固な原イズムを打ち立てて優勝しようと思わないのか。
清武GMは育成主義でした。他球団の主力をさらってくるのをやめて、生え抜きの選手を育ててジャイアンツを強化する方針でした。だが、清武氏は素人で、理 想と現実が一致しませんでした。坂本、松本、山口など有望な若手を育成したが、補強の眼力がなかったので妙な選手ばかり入団させていました。
でも原は組織の一員です。GMと対立しつつも結局は妥協して、あたえられた戦力でベストをつくすのが職務というべきです。それを絶対権力者に泣きついておねだりするとは見下げはてた根性です。
たしなめもせずOKしたナベツネ氏もナベツネ氏ですよ。古手の政治記者なんて権力志向の怪物めいた政治家をずっと見てきているので少々のワルにはおどろきません。。この世は金で動くことを熟知しています。
最近ジャイアンツの生え抜きの有力選手たちが、新人契約金の最高標準額をはるかに越える大金をもらって巨人入りしたことを朝日新聞がすっぱ抜きました。ナ ベツネ傘下の球団ならそんなことは平気でやるでしょう。社会の木鐸をもって任じるマスコミも、現実を熟知するだけ、やることは別なのです。
原監 督は光輝あるジャイアンツの4番サードだったけど、タイトルは打点王が一回だけ。長嶋茂雄の後継者としては明らかに物足りなかった。わたしは東海大卒業間 際の原をハワイで見て、これが長嶋の後継者かと落胆したのをおぼえています。原には長嶋のような一投一打に人をわくわくさせる躍動感がなかった。人生の辛 く醜い現実をわすれさせる爽快さもなかった。容姿だけが頭抜けてよかった。能力が足りないぶんGMを飛ばしてナベツネに甘える智恵を身につけたのかもしれ ません。
昨年の原の采配はなっていなかった。走者が出ればすぐにバント。一塁走者を二塁にすすめてヒットの出る確率なんてそう大きくないはずな のに、阿部にまでバントさせた場面があってうんざりしました。使用球のせいて長打が封じられたとはいえ、野球をつまらなくする監督です。今年も多分ダメで す。よくいわれことだが、クローザーがいません。小笠原も由伸も谷も老化気味です。
それよりなにより人生、銭のあるやつが勝ちという金権主義に歯止めをかけたいわたしは、ジャイアンツに優勝してもらいたくない。ことしに限り、巨人党を脱退します。