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2016年5月10日 2:42 AM

ろくでもない未来図

11月に迫った米大統領選挙。共和党D.トランプと民主党H.クリントンの
2人に候補者がしぼられたのは事実のようです。どっちが大統領になるかわからんけど、どちらが当選しても日本にはろくなことがあるまいと覚悟しておか
ねばならないようです。
まずトランプ大統領の場合。イスラム教徒の入國禁止だのブラジルとの国境に壁を建設するなど、実現しそうもない事を云っています。対日政策としては、
在日駐留アメリカ軍の全面引き上げなどと吠えています。
トランプ候補は知らんのですかね。日本が戦争放棄を決めた憲法を受け入れたのは、日本の無力化を意図したマッカーサーGHQ司令官の強要によるものでした。軍隊を持たぬ国にしたから、安保条約によってアメリカ軍が日本を防衛
することになったのです。日本は基地を提供し、アメリカ軍の駐留費を大部分負担することになりました。
このことが決まったのは1978年、金丸信が防衛庁長官だった年です。以来
思いやり予算その他経費をプラスして、1999年の2756億円をピークに、
なんと総額3兆円に達しているのです。トランプ候補はまさかこの事実を知ら
ぬわけでもないだろうに、しゃあしゃあと全額負担のような演説をし、無知な
大衆は大拍手を送っているわけです。
たしかにアメリカの国力は低下しているようです。「世界の警察官であること
はやめる」とオバマ大統領が宣言した通り、アメリカの政策はすべて内向きで
「警察官行動」で消耗した国力を回復し、ふたたび世界の覇権を握ろうと云う
肚のようです。自分の国は自分で守れ、日本は核兵器を開発せよ、などと好きなことを云っています。こんな人物が大統領になったら日本の防衛はアメリカ
に任せてはおけません。トランプを引くと最悪のババを引くことになります。。
もう一人の候補者H.クリントン候補はトランプ候補のように無茶を云わずに
います。だが、もし彼女が大統領になったら、中国を大事にし、日本はハシゴ
を外されて孤立する危険があります。
彼女は米財界の期待を背負って中國と親密になり、同じ価値観で生きているアジアの日本、韓国などには「もう面倒みきれないわ」と云う態度をとるでしょう。
トランプと似たようなことになりかねません。この未来図に安倍総理はどう対
処するつもりなのだろうかか。
中西輝政氏の説では、かつて世界の覇権を握っていたのはイギリスだった。2位のアメリカが昭和初期に大不況に陥り、脱出口を蒋介石が統一しかけた中国の巨大市場への投資に賭けていた。イギリスも中国に賭けて中國の幣制改革にのりだしていた。
ところが満州事変が始まってすべてが崩れ去りました。日本は中国観を誤って取り返しのつかぬ事態を招いた、というのです。そして、現代の中国は昭和初期のアメリカに似ているというわけです。
なるほど、感情にとらわれず客観的に中国を見なければならんのでしょう。
ですが2人のどちらが大統領になってもロクなことにはならん、とわたしは怯
えているのです。むかし満州事変の立役者、石原莞爾の伝記小説を書いたことがありますが、書き直す必要があるようですな。いやはや世界の移り変わりは
ともかく早い。ジイサンになるとひときわ身に沁みます。