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2011年8月5日 2:30 PM

怒鳴りまくる男

俳優や芸能人、アナウンサーなどは別としてテレビに出る人間はその性格や心理状態をかなりの程度映し出されてしまいます。菅直人が首相の座に着いた直後、わたしはそれを実感しました。
最初は消費税10%を言い出したときです。いかにも確信なさそうな薄ら笑いをうかべて彼はそれを口に出しました。反発をうけるとすぐにオロオロと撤回、信 念なき内面を露呈しました。菅首相は人をしばしば怒鳴ることで知られています。消費税をめぐる一連のやりとりを目にして、わたしは彼が大きな劣等感をかか えていることを理解しました。
一般の会社にも部下を怒鳴りあげるエライさんはしばしばいます。わたしもサラリーマン時代、ある重役に怒鳴られて 屈辱にふるえたことが何度かありました。その重役は叩き上げで学歴コンプレックスがあり、大学出の社員を怒鳴り上げることで長年蓄えた怨念を晴らしていた のです。社員にはみんな自尊心がある。それを踏み潰し、自分の権力の大きさに陶酔する最悪最低の重役でありました。
よく怒鳴る「イラ菅」の劣等 感は何なのだろうか。首相就任直後は自分の無能を意識していたのだと思います。一国の首相にふさわしい見識もリーダーシップも自分には欠けている。その自 覚が消費税10%を説くく表情にあらわれていました。その後、中国の首相との会談のさいカンニングペーパーを手にする醜態を演じてわたしたちを羞恥落胆の 底に引きずり込んだのです。市民運動出身の彼は権力を握るための活動で手一杯で、日本をどんな国にするか、なにを廃しなにを推進するか構想を練り上げるひ まがなかったようです。おかげで首相になったとたん無能感におそわれた。【首相就任後半年は仮免許だった」と彼自身が認める体たらくでした。大臣、副大 臣、政務官の三役だけで各省の政策をきめるシステムをとり、みずから官僚をさかんに怒鳴りあげたらしい。
権力獲得を人生目的にしてきただけ、菅首相は地位保全については人間離れのした執念と手際を見せてくれました。国会議員の解散恐怖症を利用して不信任案を否決にもちこみ、TPP、税と社会保障、脱小沢、なと耳に快くひびく政策を思いつくまま打ち出してきました。
東日本大震災の発生後は、復興、復旧を自らに課せられた天命と独り決めして地位保全を正当化し、脱原発、ストレステスト、再生可能エネルギー法などを打ち 出して延命をはかっています。本人は命がけで震災復興と原発事故に対応しているつもりでいるが、政権保持が自己目的化しているのが丸見えなだけ、わたした ちには浅ましく映るだけです。じっさい震災発生後の避難区域の設定、指示の出鱈目さかげんなどが最近明らかになって、菅首相退陣の要求は強くなるばかり。 でもご本人はすこしもめげず、国難に対処しているつもりで政権保持にひたすら邁進しているようです。
わたしは最近急性前立腺炎で10日ばかり微熱になやまされました。その間思いつめたような表情の菅首相をテレビで見て、気がついたことがあります。
病気の間、人間は自分自身のことが意識の90%以上を占めるようになる。体温、血糖値、血圧、便通など自分の体調が何より気になってほかのことはどうでも よくなるのです。菅首相もそんな状態にあるのではないか。自分の立場の保持で頭が一杯になり、国政のさまざまな課題には注意が及ばなくなっているのではな かろうか。
わたしは急性前立腺炎という病気をかかえていました。では菅首相のかかえている病気はなにか。無能コンプレックスは多忙にふりまわされてもう意識から消えているはず。なにが彼を権力保持にかりたてるのか。
考えるうち、産経新聞の伝えた事実に思い当たりました。菅首相は拉致事件と関係のある北朝鮮系の政治団体に6250万円の政治献金をしていた。国会で追及 されて菅首相は「そういう団体とは知らなかった」と答弁し、献金に法的不備はなかったようです。だが、市民運動出身の菅首相に6250円は呆れるほどの大 金です。民主党を結党するさい鳩山元首相兄弟が15億円を調達したのにたいして菅首相は350万円を拠金しただけだという事実からも、不自然な大金だとわ かるのです。なお不思議なのはほかのメディアがこの件を大きくとりあげないこと。なんだか公表をはばかる大規模な歪んだスキャンダルがかくれていそうで、 菅首相はそれに怯えて政権保持に狂奔している。そんなふうにわたしは勘ぐるのです。韓国の大統領が政権を失うなり新政権によって逮捕されたのと同じことが 日本でも起こりうる。菅首相は在任中にその始末をつけるため政権保持に異常な執念を燃やすのではないか。そうとしか説明がつかないのです。
これをきいたら菅首相はわたしを怒鳴るだろうか。ニヤリとして無視するだろうか。知りたいものです。