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2016年6月28日 2:36 AM

文明と本音

先週末、イギリスの国民投票によってEUからの同国の離脱がきまりました。
残留、離脱とも支持者が多く、勝敗は互角の形勢と伝えられていたのですが、若年層に思ったよりも残留希望者が多く、高齢者は離脱支持者が7割を占め大方の予想に反して離脱と決定した模様です。
以来、テレビのニュースショーはこの話題で持ち切り。その割に日本に対する影響など適切な解説がなくて閉口しています。円高、株安が進行するといわれたところで、なぜそうなるのかよくわからんのです。社会的現象について老年の文士は手も足も出ないと云うところです。
わたしは残留を予想していました。英国人は良識的な国民です。EUに不満は数々あれど、」結局は常識的な線で治まるだろうと見ていたのです。ヨーロッパの盟主の座をドイツに奪われた現状に満足できないにしろ、大混乱は好まない。きっと残留派が勝つだろうと思っていたのです。
ところが結果は180度違っていました。わたしは自分なりの価値尺度をわすれていたようです。
話は大きくなりますが、いま地球は人間が長い年月をかけてつくりあげた文明と、人間の感情や本能にもとずく本音との争闘の場なのです。ニューヨークの超高層ビルへ旅客機が突っ込んだ2001年9月11日がその始まりといっても良いでしょう。

あの場合、高層ビルは文明の象徴、突っ込んだ旅客機は本音の象徴と云えます。
人間が長年かかって建築した高層ビルへ、イスラム過激派の本音「殺してやる」を満載し突っ込んだ旅客機。あれは弱小国家の民が大国へ戦争を仕掛けるために考え出した唯一可能な戦法でした。
あれ以来、テロが頻発しました。いまはイスラム教徒の過激派があれと似た、1人100殺主義で先進国へ戦争を挑んでいます。感情から発した「殺せ」と云う本音が、立派なビルに収まっている文明人へ襲い掛かっているのです。
フランス、ベルギー、アメリカなどがこの被害にさらされました。
イギリスのEU離脱、アメリカの大統領選挙もこの流れの上で捉えるべきではないでしょうか。日本でもかつて地下鉄サリン事件がありました。
最も象徴的なのはアメリカ大統領選挙です。本音のトランプが良識のヒラリーを抑えようと云う勢いです。結局アメリカ国民が良識的なヒラリーを選ぶだろうと思っていたら、イギリス同様足をすくわれるかもしれません。
ロンドンのように賭け屋が日本にあれば良いのになあと思います。ボロ儲けのチャンスかもしれませんぜ、ご同輩。しかし今度も間違いかな。なんせ宝くじ、当たったことがないからなあ。