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2016年3月30日 11:17 AM

桜咲く日本列島

春の本格化でスポーツ界はシーズン到来です。肉体的にはもうスポーツをや
る元気はないけど、年甲斐もなくウキウキするのは長年の癖というもの。心
はまだまだ青春を謳歌しています。
まずセンバツ大会。3月29日は休日だけど、準々決勝が済んだ時点で残っ
ているのは智弁学園、竜谷大平安,秀岳館、高松商の4校。平安は何で大学名をつけるのかね。竜谷大よりも平安高のほうがずっと著名。大体大浪商だ
の中京大付属中京高校だのと大学名をくっつけて、伝統ある甲子園の強豪の名声を貶めています。今大会の準決勝へ進出する4校のうち平安高、高松商と古豪2校が並んで初めて甲子園大会の雰囲気になるとわたしは思うのです。
わたしの贔屓である土佐高の純白のユニホームを久しぶりで見て、目が覚め
る思いでした。土佐の高知はご存知明徳義塾が控えています。各府県の優勝校が出場する夏の大会はこの明徳義塾に邪魔されて、ここ数年土佐高の出番はありませんでした。応援団も解散寸前だったとききます。

だが、1県2校が出場できる場合もあるセンバツ大会の規定により今年は土佐高も出場が叶いました。明徳義塾はかつて暴れん坊横綱朝青龍の出身高です。というより松井秀樹のいる星稜高との試合で松井にピンチでもないのに連続5つ

の四球を与え、彼の打棒を封じて勝った高校なのです。
こんな学校に邪魔されて土佐高が排除されるのかと思うと口惜しくてならな
かったのですが、主催者のおかげて土佐高は出てきました。しかし相手は優
勝候補の大阪桐蔭高。大会NO1のサウスポー高山を擁し、主将2人制など
新機軸を採用している強豪です。
土佐高がどんな具合に戦うか.緊張して観戦しました。しかし9対0で大敗。
曇天のせいで土佐高の純白のユニホームも輝きを失っていました。真夏のカ
ンカン照りのもとでこそあのユニホームは輝くのですね。同じ純白のユニホ
ームを着た東邦高も応援したのですが、なんせ曇天がいけなかった。東邦高
も2回戦で姿を消しました。
こんな具合で純白のユニホームは甲子園から姿を消しました。何となく面白
くなくてテレビのチャンネルをNHKに合わせたところ、大相撲春場所の千
秋楽を中継していました。取り組みが進行し、結びの一番白鵬対日馬富士に
なりました。白鵬はこの日まで13勝1敗、勝てば36度目の優勝です。
対する日馬富士は9勝5敗。負けてもどうと云うことのない成績で、白鵬有利
と見られていました。
時間がきて両者立ち上がりました。日馬富士が突っ込み白鵬が身を躱します。そのまま日馬富士は土俵の外へ頭から飛び出し、白鵬は力を要せずに優勝を掴んだのです。所要時間はわずか1秒。
だが、次に場内は白鵬非難の声で揺れ動きました。アホ。それが横綱のやる
ことか。恥を知れ白鵬。汚い真似するなお前横綱やろ。アホかお前は、横綱
の恥さらしや。轟々たる非難の声でした。もし白鵬が敗れれば稀勢里との優
勝決定戦です。それに期待をかけた人々の怒りは半端ではなかった。

観客は相撲に日本古来の美を求めていたのです。横綱は勝ち方にも美を求められるのだが、白鵬は何度注意されてもそれがわからない。外人力士の限界です。
それを見てわたしは甲子園球場における何十年も前の星稜高対明徳義塾の試合を思い出しました。
松井秀樹にあたえた5つの四球はルール違反ではないので、明徳義塾の監督はサインを出したのでしょう。しかし観客は勝負に美を求めていました。わ
たしも松井の四球を見て怒った1人ですが、それは勝負に美を求めていたか
らです。甲子園こそ汚い手を使ってはいけない場所なのです。
横綱は勝つだけでは不十分。堂々と勝たねばならないのです。日本人は勝負に美を求めます。勝てばよいのではなくて、勝ち方に美を求めるのです。高
校野球こそ、汚い掛引きのあふれる現実社会での唯一の美の祭典なのです。
日本人は裏表がなく、外交などはへたくそだとよくいわれます。日本人は伝統的
にフェアプレーが好きで大事にするのです。
いま日本列島は桜の季節です。日本人が桜が好きです。ぱッと咲いてぱッと
散る。そこにはインチキだの掛け引きが入る余地がありません。甲子園の観
客は勝負に美を求めます。国内にこんな聖地のあることが、近隣諸国と違うところなのです。わかったか白鵬関。日本に帰化したらどうかね。