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2016年1月19日 4:01 PM

気味悪いショパン

1月17日のEテレ クラシック音楽館には第17回ショパン国際ピアノコンク
ールの優勝者チョ、ソンジンが出演しました。曲目はショパンのピアノ協奏曲
第1番。オケはN響。指揮者はフェドセーエフです。この指揮者に関してはわ
たしは何も知らないけど、ロシアではかなり有名な人のようです。
ショパン国際コンクールの出演者は16歳~30歳の年齢制限があります。第
1回は1927年の開催で以後5年に1度ひらかれます。歴代の入賞者はアシ
ュケナージ、ポリーニ、アルゲリッチ、中村紘子、内田光子,ツィメルマンなど
大ピアニストを輩出して、世界で最も古く権威あるコンクールです。
日本人は第8回(1970)の内田光子の2位が最高で優勝者はまだ出てい
ません。わたしは興味津々で優勝者を眺めました。
チョ、ソンジンは20歳前後の、いかにも富裕層の出らしい上品な青年でした。
演奏は第2楽章が独特の解釈で、音の一つ一つに情感がこもっていて深く感動させられました。全曲にわたり音が穏やかに冴えていて、透明感があって気持の良い演奏だったと思います。
音楽雑誌「MOSTLY]によるとコンクールの全応募者は445名。最初に
書類や演奏映像による事前審査があり160名が通過。さらに予備予選で78
名が本大会出場となるようです。さらに1次2次の予選を経て20名が3次予
選に挑み、、最後に10名による本選が行われるわけです。
本大会出演の78名中、地元ポーランド14名、中国14名、日本12名、韓
国7名、ロシア6名、アメリカ4名、イギリス、イタリア、カナダ各3名 チ、
、ェコ2名、その他各1名だったということです。
日本から本大会に出演した日本男子も4名いたはずです。ところが予選で全員姿を消し、本選に出た10名のうちに日本人はただ1人。小林愛美(20歳)
さんだけでした。
しかしねえ、ここでも中国人の爆買い現象。ポーランドの誇りショパンの名を冠したコンク ールだから、地元の出場者が多いのは当然でしょう。だが、中国人がこの分野でも最多出場とは、コンクールの権威にかかわる気がします。
アジアで一番先に西洋音楽を取り入れたのは日本です。ショパンコンクールで
内田光子や中村紘子が赫々の成績を上げてきました。アジアのNO1は日本だ
とわたしは信じてきました。実際ピアノの普及度やピアニストのすそ野の広さ
では日本が第一位のはずです。わたしのようなただの愛好者の数はアジアだけでなく世界でも一流のはず。
ところが中国がこの分野でも奔流のように進出してきました。第12回(1990)と第13回(1995)は1位の該当者なしだったのですが、第14回(2000)にユンディ、リが優勝してからは俄然中国が勢いづきました。この回にはサ、チェンも4位入賞しています。以来、中国ではこのコンクールがブームになり、ワルシャワまで聞きに来る中国人が急増して「爆買い」もやらかしているそうです。
15回からは韓国も進出しました。2人の韓国人が第3位になり、日本人は2
人が第4位になりました。山本貴志、関本昌平です。第16回(2010)はロシアのピアニスト、そして今回(2015)はチョ、ソンジンという次第。
中国、韓国の進出は凄まじい競争社会からの脱出願望の作用だという説もありますが、わたしはコンクールの順位に国力の順位を見てしまう両国の後進性を
見てしまうのです。
他人のことは言えません。わたしもコンクールにおける日本人の成績を見て、
日本は一流国の仲間入りしたと、胸の内でバンザイ三唱していたのだから。最
近まで欧米諸国に対する劣等感の虜になっていたわけです。
かつてコンクールの主流だったドイツ、オーストリア、フランスなどがショパン
コンクールについては冷淡です。考えてみると、テクニックや音楽性の集大成で
ある演奏に順位をつける愚に気づいて、またその順位に国力の差を重ねる愚かさ
に気づいて、それら真正の音楽先進国は白けてきたのかもしれません。
演奏家のミスを指摘するのはたやすいけど、ミスのない演奏は各自の好き好きに
任せるのがまともな鑑賞法ではないでしょうか。
そう思ってチョ、ソンジンの演奏を聴くうちに、中国、韓国の復讐心がやがて日
本に戦争を仕掛け、属国にするつもりでいる気がして気味悪くなってきます。
この両国は芸術の感性さえ自国の下位にしたい執念をもっています。
そう思ってショパン第1ピアノ協奏曲を聴くと、中国、韓国など日本に恨みを抱
を抱く国々に属国化される日本が思われて気味悪くなってきます。
コンクールの入賞者には拍手を送ろう。だけど入賞者の国籍にこだわるのはもう止めにしましょう。

美人は中国人、韓国人であっても美人に変わりないのだから。