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2013年11月12日 12:34 AM

罪のない極悪人

みのもんた叩きがやっと終わったと思ったら、今度は山本太郎がメディアの袋叩きに会っています。つい最近までは橋下徹でした。目立っている人間に因縁をつけて引きずりおろす作用が世の中にはあるようです。
あのひどい叩かれ具合から云えば、かれらは間違いなく極悪人です。社会的生命さえ危なくなっています。でも、いったい彼らはどんな罪を犯したのでしょうか。
メディアはみのを叩く材料としてバカな倅の愚行のほか、セクハラだの銀座の酒場での大豪遊をとりあげます。山本についても天皇への陳情騒ぎを問題視するほか、過去の情事やら無知無学を暴露しました。寄ってたかってと云う感じ。なんだか叩く側のお里が知れる印象です。
日本は嫉妬社会だといわれます。今回の騒ぎを見ると、メディアはまさにわたしたちの、羽振りのよい人間への焼餅の情を煽っているとしか見えません。一般人の抱く成功者への嫉妬心を、正義の念と誤解させる操作をしているとしか思えないのです。
正直云ってわたしにも、みの氏にべつだん恨みはないのに、かれの失墜を見てザマミロと溜飲をさげる気持があります。もちろん劣悪な感情です。他人が奈落の底へ落ちるのを見てよろこぶなんて、人間の性(さが)とはいえ、お互い自慢になる性情ではありません。
みのもんたは周知の通りバカ息子の愚行の責任をとらされる格好で、キャスターの座と莫大な収入を失いました。本人が犯罪に手を染めたわけではないのに、落とし前はきっちりとられたわけです。。
かれに罪があるとすれば、さほどの碩学でもなく見識もないオッサンが、大物気取りのドヤ顔をテレビにさらし、年収5億だか6億だかのすさまじい稼ぎを得ていたことにあります。
じっさい、番組を仕切る能力なんて、そんなに稀有のものとは思われません。各テレビ局にさほど遜色のない人材が何人もいると思うのです。その一人であるみの氏が総理大臣とさほど変わらぬほど厚遇されていた不条理が、袋叩きの真の理由ではないでしょうか。視聴率競争に狂奔するテレビ局の体質の生んだ歪んだ状況が、すべてのモトだと私は思うのです。
山本太郎にも叩かれる理由はありました。象徴である天皇になんらかのリアクションを期待して直訴したのであれば、アホとしかいいようがありません。この程度の人間が参議院議員だとは、我が国の民度がまだまだ低いことの証拠でしょう。民主主義という政治システムにたいするする信用を揺るがす事件だったといって差し支えありません。
わたしは俳優山本太郎には好意を抱いていました。仲の良かった幼友達にかれの風貌が似ていたからです。原発にたいする危機意識は共感できるけど、やったことは原発批判派に泥を塗っただけです。今後はあまり調子に乗らないようにお願いしたいものです。
それにしても人生、一寸先は闇だとつくづく思わされました。人間いつなにがきっかけで奈落の底へ墜落しないともかぎりません。
いや、わたしなんか墜落できるほどの高所にいるわけではない。そんな高所は登ってみたいというのが本音かもしれんのですが。みの、山本両氏もそんな高みにいたことがあるのをもって瞑すべしというのが、大方の感想でしょう。