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2012年3月9日 3:06 PM

薬やめたら血圧上がった

ある脳卒中の権威が週刊誌で「降圧剤の服用は脳梗塞につながる」と語っていました。血圧を安易にさげると血流がわるくなって血栓ができやすくなるというわけです。服用をやめたら頭がスッキリしたという患者がいたという話でした。
わたしは高血圧体質で10年以上前から降圧剤を服用してきました。なるほどそうか。この説はきわめて新鮮にひびきました。。
ためしに降圧剤の服用を中止してみました。2~3日して知人に
「なんと顔色がよろしいなあ」
といわれました。いわてみると、顔が火照るような気がしていたのです。いやな予感がして血圧を計ってみたら、それまで最高140以下だったのが175に高騰していました。
おどろいて降圧剤の服用を再開したら、140以下にもどりました。友人の話では、降圧剤はいったん服用すると死ぬまで縁を切ってはならないそうです。
権威の語を鵜呑みにしたわたしがアホだったのですが、権威のほうも悪意があってそんな説をのべたわけではないでしょう。ただ、読者にショックをあたえる説のなかには目立ちたがりの珍説もあるので、素人は見極めが大切です。
同じ権威によると一万歩ウォーキングやランニングはあまり効果はなく、スロージョギングが有効だと最近判明したそうです。また健康診断はムダな努力で、と くにがん検診はむしろ有害と説く権威はほかにも多いようです。エックス線検査の弊害がとくに大きくCT検査は最悪というわけ。高齢者のがんなど放っておく ほうが良いという権威もいます。
また、ある権威は空腹長寿法を提唱しています。一日一食が健康にはベストだというのです。ほんとうかね。空腹に耐えてまで長生きする価値があるのかどうか、人生観のわかれるところでしょう。
それらの説にはみんななにがしかの根拠があります。だが、自分にあてはまるかどうかはわからない。氾濫する健康情報のうちどれをえらぶか、いまほど選択能力が必要な時代はないと思われます。。
わたしは20年来の糖尿患者で、6~7前ある権威の唱えた炭水化物制限療法によって大きな効果を得ました。糖尿病が招く心筋梗塞にも脳梗塞にも襲われずに 今日まで生き延びたのです。だから権威の説には弱いほうです。降圧剤が脳梗塞につながるという説をうっかりとりいれたのもそのせいなのです。
炭水化物制限療法が効かなかった知人もいます。まったく人はさまざま。キャラクターが人によって異なるのは 明らかですが、肉体も万人共通とはいかないようです。しかし人は真理を求め、医学もそれに応えようとします。
定説となっている療法の6~70%は万人にあてはまるかもしれないが、そうでない部分も多々あります。ここに怪しげなカルトや占い師のつけこむ余地があるわけでしょう。いまの世の中にこんなアホなことが、とわたしたちはしばしば驚かされます。
健康に関しては諸説に一々気をとられるよりも自分自身を知ることが大事です。自分がどんなに無茶な理に合わない生活をしているかを知れば、珍説に惑わされることも少なくなるでしょう。
諸説紛々の実例は放射能汚染についての分野です。不安を煽る権威もいれば、まるで楽観的な権威もいます。わたしたちはなにがなんだか見当がつきません。政 府がはっきりした基準をきめればよいのですが、自己保身のための政府の隠蔽体質をさんざん見せ付けられた結果、一般人の年間許容被爆量が1ミリシーベルト 以内という現在の設定も、どこまで信用できるか怪しいものです。
瓦礫の処理も各自治体が瓦礫の受け入れを拒んでいるせいで、災害発生後一年たつのに5%しかすすんでいないそうです。放射線の影響で子供の甲状腺がんが増えるとか、いや、がん発生には25年かかるとか、政治的思惑もからむ諸説が入り乱れています。
橋本市長がかって提唱したように米軍基地と同様全国で分担して瓦礫を受け入れるほうが「絆」だとは思うけど、幼い子を持つ親の身になるとそうもいいきれないところです。正直な話、被爆の害については10年さき、20年さきにならないと確実なことはいえないらしい。
わたしたち、なかでも若い世代は大変な時代に生をうけたものです。あまりに不確実な報が多く、必要な情報はすくない。ITが混乱に拍車をかけています。
自分自身についてよく知ること。ほかに身を誤らない方法はなさそうです。ああしんど。