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2014年1月17日 1:59 PM

負けるなよハタタレ老人

大阪府民にとって東京都知事選は原則として他人事です。でも、二人の老人のおかげで急に身近な
選挙となりました。
、細川護熙氏(75歳)が脱原発を掲げて出馬するからです。支援者は小泉純一郎氏(72歳)。
世のしがらみから解放された二人の元首相が正論をどこまで具体化できるか,前代未聞の知事選挙に
なりそうです。
原発をめぐる諸問題。福島第一原発の修復は遅々として進んでいない。大量の汚染水が日々生産さ
れ、周辺地区の除染は進まず、使用済み核燃料の保管場所は満タン寸前。
3.11の事故の総括さえまだできていないようです。それでも各電力会社は原発の再稼働に積極
的で、つぎつぎに申請しようとしています。原発はいま休止中ですが、再稼働推進派の人たちは、
「原発が停止中でしかも円安である現在、重油、天然ガスなどなどン燃料の輸入価格が上がって年間
3~4兆円もの国富が失われている」
などと強弁します。電気料金が上がって経済に途方もない悪影響が出るいうわけです。
わたしも興味にかられて原発関係の本を2~3読んでみました。だが,現状の理解が精一杯で電力
行政の良し悪しを云々する器量はありません。でも、危険が不可欠であり、経費、維持費それに廃炉
費がが膨大であることは福島の例でよくわかりました。事故が地震のせいなら東電に賠償責任が生じ
ないこと、津波のせいなら免責されることも初めて知りました。事故の責任を問おうにも、出てくる
資料がすべて東電側のものだから、判定の仕様もないようです。でも原発は安全、コストが安いと専
門家がいっていたのは嘘だったのも知りました。。。
政府は経済再生を至上のテーマにしています。原発を再稼働させるのはもちろん、新設や他国への
輸出も視野に入っているようです。財界の後押しがあるのでしょう。すべてを商売優先で進行させる
ようです。アベノミクスの当面の成功で高い支持率を誇っていますが、原発についてはほとんど何の
改革もせず、東電、経産省、ご用学者の言いなりになる気のようです。
政府には国民を食わせる責務があります。国の経済を好調にして楽な暮らしをさせなくてはなりま
せん。一般家庭のパパが妻子を食わせる義務を負っているのと同じことです。
しかし、だからといって目先の金儲けに熱中し、原発を旧来と同じ状態に再生させて良いものかどう
か。また事故が起こるとほんまに日本は国家としての体をなさなくなりますよ。
もっとも新しく編成された原子力規制委員会の検査基準は旧保安院よりもはるかに厳格で、再稼働は
たやすくはできないという言説もありますが、どうも信用できないのが私の本音です。
脱原発についてこれまでは「無理」{時期尚早」というのが相場でした。政府は原発依存を減らして
ゆく方針だから脱原発と結局は同一の線上にあるということでした。それなら政府は原発ゼロを目標に
現在どの段階に来ているのかを説明する必要があります。
わたしは日本が中国の属国になるという悪夢を胸の奥に抱えています。また日本中で原発事故が頻発
して国土が廃墟になる悪夢も抱えています。日本人は大なり小なりこの2つの悪夢を抱えているはず。
これを小泉、細川両元首相がとりあげて政治問題化したわけです。みんなの抱えた問題を刺激して国
の目指す方向に異を唱えたのです。メディアの反応は多様ですが、ある新聞のコラムはひどかった。
「引退してヒマをもてあました2老人が「脱原発」「都知事選」というオモチャを見つけた」
というのです。笠智衆を「枯れながらも芯が一本通った翁」と褒めていたけど、分野の違う人間を、
外見だけで比較しても無駄な話。総理経験者が一俳優よりも劣った人間だなんて、書き手の偏見でしか
ないですよ。
これを書いた記者は自分がどれだけ偉いと思っているのだろうか。本人は原発専門家を自認しているの
かもしれないけど、要するに社としての方向に沿った記事を無署名で書いただけでしょう。その新聞は
わたしの唯一の購読紙だけど、こんなことを書いた記者がいると思うとがっかりです。SNSでは無署名
をいいことに下劣な感情をむき出しにするのが一般的だというけど、この書き方はそれと同じです。
小泉72歳、細川75歳でも80老のわたしから見れば洟垂れ小僧です。がんばれ洟垂れ老人といいた
いね。
すくなくとも原発の是非について論議を巻き起こしたことだけでも敬意に値すると思います。
老人はけっしてヒマではないのです。それなりに研究課題がある。体の手入れだけで時間をとられて、
歳月をひどく短く感じます。でも、そんかことは老人になってみないとわからない。ジャーナリストに想
像力を求めるなんて、韓国の女大統領に分別を求めるようなものですかな。。