遙かなり真珠湾―山本五十六と参謀・黒島亀人
4396632576 書名 遙かなり真珠湾―山本五十六と参謀・黒島亀人
出版社 祥伝社
出版日 2005/11
版型 単行本
ページ数 406p
ISBN 978-4396632571
  Amazonで購入する

内容紹介

海軍きっての名将と彼が最も信頼した奇人参謀?? 日本の命運を決した 二人の知られざる絆! 海軍伝統の大艦巨砲に抗し、世界初の機動部隊で 飛行機による大作戦を為した男たちの栄光と悲劇 ぎょっとして伍長は立ちすくむ。後続の数人も息をのんで足をとめた。全裸の中年男がぬっと闇のなかからあらわれたのだ。…… 「せ、先任参謀、ご苦労さまであります」 ようやく気づいて伍長が敬礼し、一同もならった。 はじめて黒島(くろしま)は現実に立ち返った。状況に気づき、いそいで右手で胯間(こかん)を握った。…… 「先任参謀はすごい人だぜ。作戦立案に熱中して、ブラ金(きん)で艦内を歩いちまうんだからな。艦隊の命運をあずかる人は、あれだけ職務に集中するものなんだ」 ……作戦が実施される以前に、黒島亀人(かめと)は連合艦隊の一種の英雄であった。(本文より) <山本五十六(やまもといそろく) 海軍大将(1884?1943)> 新潟県生。海兵32期。海大卒。米国駐在をへて航空本部長などを歴任中、飛行機の将来性にいち早く着目。'39年連合艦隊司令長官となり旧来の海軍戦略を覆(くつがえ)す数々の名作戦を敢行。'43年南方基地を視察中、ソロモン諸島上空で戦死。死後、元帥(げんすい)。 <黒島亀人(くろしまかめと) 海軍少将(1893?1965)> 広島県生。まずしい家庭に育ち独学で海兵(44期)を卒業。海大卒。有数の砲術家として知られるが地味なポストが続く。海大教官等をへて独創的な戦略家に 成長。'39年連合艦隊首席参謀に抜擢され、山本の下(もと)、作戦立案を担当する。長官の死後、軍令部第二部長として特攻兵器の開発に関与。戦後、宗教 研究などで暮らした。

コメント

山本長官の最期はどの資料もほぼ同様の内容で、小説的に料理する余地がなかった。対照的だったのは戦後の黒島参謀の生活ぶりで、資料はほとんど見当たらなかった。唯一手に入った資料では 黒島はさる銀行家の夫人の好意にすがって奇食生活という情けない日々を送っている。この銀行家夫人と彼との関係が書くうえでもっとも苦心した個所だった。