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2012年10月2日 6:22 AM

頑張れ新聞、ネットに負けるな

9月26日、自民党の総裁選挙が行われました。午後の早い時間でした。わたしはたっぷり

テレビ中継を見物しました。結果はご存知のとおり安倍普三氏の逆転勝ち。開票の結果

を待つ4人の候補者の表情がなかなかの見ものでした。

政治にさほど関心があるわけでもないのに、こういう場面には興味しんしんです。だれが

勝とうと一般人には直接の影響などないのに、なんだか興奮させられます。候補者も投

票する議員もお行儀よくすわっているけど、内面は白刃を手に殺し合いする武士と大差

ないはずです。その気配が伝わってくるせいなのでしょう。
夕刻、書道の稽古に京都へ出かけました。教室へきた人たちは全員、総裁選の結果を知って

いました。だが、とくに話題にもならなかったのです。
稽古のあと、例によって数人で居酒屋で飲みました。総裁選のことなどだれも話題にしません

でした。みんなテレビを見てきたし、安倍氏が勝ったという以外は胸の躍る情報もなかったの

です。
酔って午後10時頃帰宅。留守中に配達された夕刊を読みました。新総裁の決定が締め切り

時間に間に合わなかったらしく、予想記事しか載っていません。じつに間抜けな新聞に見え

ました。世間のだれもが知っているニュースが特落ちなのです。なるほど、新聞の発行部
数が年々落ちるわけだと納得しました。
パソコンをひらいてみると、安倍晋三氏当選の記事が写真とともに出ていました。テレビ、ネ

ットに新聞は速報性では敵わない。わかりきったことだけど、大ニュースの特落ちした新聞

は哀れなほど時代遅れです。
わたしは大学4年のとき大手の新聞の入社試験を2社受けました。どちらもダメでした。倍

率が300名に一人ぐらいだったから、事前にあきらめていました。いまはどのくらいの倍率

なのか知らないけど、むかしよりは楽になったのでしょう。
新聞は貴重でした。ニュース源としてだけでさまざまな用途がありました。握り飯などを包む

包装紙には不可欠で、鼻紙ときには便所紙にもなりました。湿気とりに畳の下に敷いたもの

です。大掃除のとき畳をあげると、何十枚も敷いた古新聞が目について、つい読みふけった

ものです。

「そうか、女性8人を殺した小平義雄というのがいたなあ」
「帝銀事件の犯人はほんとうに平沢貞通なのかなあ」
ふしぎに猟奇的な事件が懐かしかった。第三次吉田内閣成立、なんて記事はあまり懐かしく

ありませんでした。
つまり新聞は記事だけでなく紙として有用でした。いまは読んでしまうと厄介者です。使うすべ

がなく,虚しく捨てられるだけです。しかも多ページなので置き場に困ります。
わたしはサンケイ一紙と朝日のデジタル版を購読しています。紙は一紙だけなのに溜まるのが

早い。記事が多すぎるのです。サンケイはまだマシだと思うけど、ともかく関係ない記事が多す

ぎます。隅から隅まで読んでいたら半日がつぶれるでしょう。株式欄など関係ないし、生活面、

外国関係の記事も一部しか読みません。広告を載せるために多ページにせざるを得ないの

しょう。その点デジタル版は簡潔でたすかります。
それに一般紙の記事は建前が先行してどうもつまらない。読者が本当に知りたいことを隠して

いる印象です。週刊誌のほうが事件の裏側をはっきり書いてあるので勉強になります。
最近のスポーツ紙はとくに内容がないですね。関係のない地方競馬や競輪の記事が多くて

、目を引くのはほんの2~3ページ。デカデカと全面広告が数ページもあります。広告なんか

ほとんど見ないから、買うと損みたいな気がします。
わたしは大手紙に連載できるほどの作家ではないけど、むかしは地方紙、スポーツ紙によく

連載小説を書きました。絶好の稼ぎ場でした。大手紙は知らないけど、昨今は連載小説を載

せている新聞はすくないようです。おかげでわたしだけでなく物書きの仕事場は激減。
その意味で新聞には頑張ってほしいです。配達のバイト学生のためにも。
それにしても最近はろくなニュースがないですね。10月1日の新聞には野田改造内閣の顔

ぶれが出ていました。田中真紀子氏が文部科学大臣とはね。いろんな思惑があるのだろけど、

いまの内閣は新聞紙面を暗くしてい最大の要素しょう。新聞は建前にこだわらずもっ
と痛烈に批判してもらいたい。頑張ってくれ新聞。